第137回 日商簿記3級

第137回 日商簿記3級 出題予想

第2問
1. 小口現金出納帳
2. 勘定記入(消耗品)
3. 商品有高帳

 第2問は、第1予想として小口現金出納帳をあげました。
小口現金出納帳は114回、124回に出題されております。
124回以来しばらく出題されておりませんので、しっかり対策を講じておきましょう。
また、その際、小口現金出納帳だけではなく、小口現金出納帳から仕訳もできるようにしておきましょう。
対策として124回を試験までに一度解いておきましょう。

 

 第2予想として勘定記入をあげました。
127回は消耗品費、消耗品の勘定記入の問題が、129回では見越し・繰り延べの勘定記入の問題が、131回では減価償却の勘定記入の問題が、133回では分記法と3分法の勘定記入の問題が出題されております。
このように、最近、第2問では勘定記入の問題が頻出されております。
ですから、今回も勘定記入の問題が出題される可能性があります。
その中でも127回に出題された消耗品費、消耗品の勘定記入を試験までにしっかり確認おきましょう。
過去に出題された見越し・繰り延べに関する勘定記入などについてしっかり確認するとともに、第4問で出題される引出金、資本金に関する勘定記入や当座預金、当座借越の2勘定制と当座の1勘定制に関する勘定記入などについても合わせて確認しておきましょう。


第3予想として商品有高帳をあげました。
商品有高帳は112回、116回、120回、125回、134回に出題されております。
134回に出題されているため、今回の出題の可能性は低いと思う方もいるかもしれませんが、最近の検定試験では直近に出題された論点が再び出題されるということが頻出しておりますので要注意です。
ですから、十分対策を講じておく必要があります。
125回で出題されたときは取引から商品有高帳、純売上高、売上総利益の計算、得意先の売掛金残高を求める問題が出題されました。
ですから、商品有高帳だけではなく、売上高、売上原価、売上総利益の計算も合わせて確認しておくともに、売掛金明細表、買掛金明細表の作成や得意先元帳、仕入先元帳などと関連付けた学習をおこなうようにしましょう。
対策としては125回を試験までに一度解いておきましょう。
なお、売上値引は売価の修正になりますので、商品有高帳に記入しませんので注意してください。

 



第3問 
1. 試算表作成(月中取引)
2. 貸借対照表・損益計算書の作成
3. 決算整理前残高試算表の作成


第3問は、第1予想として月中取引からの試算表作成をあげました。
月中取引のとき、合計試算表、残高試算表に月中取引欄がある場合がありますので、試算表作成の際には十分留意しましょう。
また、期首からスタートの場合、再振替仕訳に十分留意しましょう。
なお、試算表作成とともに、仕入先元帳、得意先元帳への転記、売掛金明細表や買掛金明細表の記入がある場合がありますので、試験までにそれらの演習もしっかりおこなっておきましょう。
また、当座借越のある試算表作成も一度解いておきましょう。

 

 第2予想として、貸借対照表・損益計算書の作成をあげました。
第3問では、125回に決算整理後残高試算表より貸借対照表・損益計算書の作成が出題されました。
通常、貸借対照表・損益計算書の作成は第5問で出題されますが、125回では第3問で出題されました。
過去には103回にも第3問で決算整理後残高試算表より貸借対照表・損益計算書の作成が出題されたことがありますが、125回ではそれ以来の出題でした。
第3問では試算表作成の出題がほとんどですが、125回以来少し出題の間隔が空いていますので、少し要注意です。
対策としては、試験までに125回もしくは103回類題を一度解いておきましょう。

 

 第3予想として、決算整理前残高試算表の作成をあげました。
決算整理前残高試算表の作成は、81回に出題されて以来、久しぶりに119回で出題されました。
従来は決算整理前残高試算表から決算整理仕訳をおこない、貸借対照表と損益計算書を作成しますが、119回に出題された決算整理前残高試算表の作成は、決算整理仕訳、決算振替仕訳と決算整理後の金額から逆算して決算整理前の金額を考えさせるという問題でした。
もし、出題された場合、配点が30点と高得点になりますので、試験までに、119回を必ず一度解いておくようにしましょう。

 3級合格のためには、この第3問である程度得点を獲得しないとかなり厳しいものとなります。時間配分に気をつけて解くようことに留意しましょう。

 
 

第4問
1. 伝票
2. 見越し・繰り延べの勘定記入
3. 資本金勘定・引出金勘定


第4問は、第1予想として伝票をあげました。
伝票をあげました。
伝票は118回、122回、123回、126回、127回、129回、133回、134回にも出題されております。
上記のように第4問のなかで一番出題率の高い論点ですので、十分対策を講じておくようにしておきましょう。
対策としてはまず売上取引、仕入取引を5伝票と3伝票で起票する場合の違いを理解しておきましょう。
また、従来、伝票の問題は商品売買が中心に出題されておりましたが、最近では仮払の精算や固定資産の売却など商品売買以外の取引を伝票で起票する問題が出題されております。どのような取引が出題されたとしても、2つの伝票の仕訳を合わせると、その取引の仕訳にならなければなりません。その基本をしっかり抑えておけば、どんな問題でも対応できます。ですから、今一度しっかり基礎・基本の徹底を図るようにしておきましょう。

 


第2予想として見越し、繰り延べの勘定記入をあげました。
見越し・繰り延べは120回、124回、130回に出題されております。
130回から出題されていませんので今回は要注意です。
ですから、十分対策を講じておく必要があります。
見越し・繰り延べの決算整理仕訳をもちろんのこと、再振替仕訳、帳簿の締め切り、標準式の勘定口座の転記などについては試験までに一度練習しておくようにしましょう。

 第3予想として資本金、引出金に関する勘定記入をあげました。
資本金、引出金に関する勘定記入は120回、128回、131回に出題されております。
3級の資本取引(純資産)は株式会社を対象にした簿記ではなく、個人企業を対象にした簿記になります。
ですから、そういった意味において引出金勘定は3級の学習において重要といえますので、しっかり対策を講じておく必要があります。
対策としては引出金に関する仕訳(店主の所得税など)や決算振替仕訳などはしっかり確認しておきましょう。


また、予想にあげておりませんが、訂正仕訳は121回以来出題されておりませんので、そろそろ出題される可能性があります。
訂正仕訳は、計上すべき勘定科目の誤り、貸借反対、金額の誤りなど様々なパターンが考えられます。それらの問題に対応するためには、まずは正しい仕訳ができなければなりません。その上で誤りの仕訳を正しい仕訳に導くためには、どのような仕訳をすればいいかを考えることが大切です。
また、訂正仕訳は第5問の精算表でも未処理事項として出題されることがありますので、必ずできるようにしておきましょう。

 
 

第5問
1. 精算表
2. 精算表(空欄)
3. 貸借対照表・損益計算書の作成


第5問は、第1予想としてはノーマルな精算表があげました。最近の精算表では、未処理、訂正仕訳をさせる問題が出題されております。
仮受金、仮払金、貸倒れ、売上原価の計算、減価償却、見越し・繰り延べなど過去にひとクセある問題が出題されておりますので、できるだけ多く問題を解き、さまざまな問題に対応できるようにしておきましょう。
また、売上原価の計算で、いつも「売上原価は仕入の行で計算すること」が出題されますが、もう1つの「売上原価は売上原価の行で計算すること」という場合もあり、過去には、118回、119回、128回と出題されております。再度、出題されることもありますので、「売上原価は売上原価の行で計算すること」も試験までにマスターしておきましょう。



第2予想として金額を推定させる精算表をあげました。
金額を推定させる精算表は110回、112回、117回、119回、123回に出題されております。金額を推定させる精算表は123回以来出題されておりませんので、そろそろ出題の可能性が高まっています。
推定の精算表を解くコツは、見越し、繰り延べを含めて決算整理仕訳が頭に入っているかどうかが1つのポイントになります。
また、推定の精算表では未処理事項がある問題が出題されることがありますので、それらを整理記入欄に転記したうえで、その他の勘定の金額を推定するようにしましょう。
対策として、試験までに117回、123回を一度解いてきましょう。



第3予想として貸借対照表・損益計算書の作成をあげました。
貸借対照表・損益計算書は120回、124回に出題されております。また、第3問で第125回に出題されております。
貸借対照表・損益計算書の作成は106回に出題されて以来、120回まで出題されていませんでしたが、120回に出題されてからは、 124回、125回と出題の頻度が上がってあります。
124回以来、出題されておりませんので(第5問として)、十分対策を講じておく必要があります。
対策としては試験までに124回を一度解いておきましょう。