商業簿記
第2問
1. 伝票
2. 特殊仕訳帳(帳簿への記入)
3. 特殊仕訳帳(試算表作成)
第2問は、第1予想として伝票をあげました。
伝票は119回、121回、123回、128回と出題されております。
前々回に出題されておりますが、過去には1回、間をおいて出題されたことがありますので次回に出題されるということも十分考えられます。ですから、十分対策を講じておきましょう。
また、推定の場合は1つの計算ミスで連鎖的に間違えてしまうということがありますので、ケアレスミスしないように注意しましょう。
また、伝票問題で1つ注意しておきたいのが、102回に伝票の枚数を数えるという問題が出題されたことがあります。それ以来、伝票の枚数を数えるという問題は出題されたことがありませんから、試験までに102回類題を解いておく必要があるでしょう。
第2予想として特殊仕訳帳の帳簿への記入をあげました。
特殊仕訳帳への記入、また特殊仕訳帳から総勘定元帳に転記するといった問題が103回、113回と出題されており、約10回に1回のペースで出題されております。しかし、113回から出題されておりませんので、試験までに十分対策を講じておく必要があります。対策としては、113回類題を一度解いておきましょう。
第3予想として特殊仕訳帳の試算表作成をあげました。
特殊仕訳帳の試算表作成は前回に出題されておりますが、続けて出題されたこともあります。特殊仕訳帳の試算表作成は第2問のなかで一番出題率の高い論点ですので、試験までにしっかり対策を講じておきましょう。
従来の出題パターンである試算表作成を練習しておくのはもちろんのこと、特殊仕訳帳の記入金額が空欄になっていて推定させる問題についてもしっかり練習しておきましょう。その際、二重仕訳の意味についてしっかりおさえておきましょう。
対策としては、109回、111回はいずれも資料の特殊仕訳帳の記入金額が空欄になっていて推定させる問題になっておりますので、試験までに、111回類題は一度解いておく必要があるでしょう。
また、特殊仕訳帳の記入金額が空欄になっていて推定させる問題も十分対策を講じておくようにしておきましょう。類題として、114回、118回、122回と出題されております。そのなかでも、118回の類題は要注意です。
これらの問題を解くときのポイントは二重仕訳を書き出しながら解くことが大切です。
二重仕訳をしっかり考えながら、これらの問題を解くようにしてください。
第3問
1. 本支店会計
2. 三勘定
3. 精算表
第3問は、第1予想として本支店会計をあげました。
本支店会計は、約2回に1回の割合で出題されており、第3問の中で一番、出題率の高い論点になります。前回、前々回と本支店会計は出題されておりませんので、今回は特に十分、対策を練っておく必要があります。
まず、本支店会計で確認しておきたいのは、本店より仕入勘定と支店へ売上勘定、本店勘定と支店勘定や未達取引の金額などを推定する問題や繰延内部利益、外部仕入原価、振替価格などの意味について試験までしっかり確認しておきましょう。
また、商品評価損、棚卸減耗費が計上される問題が長い間出題されておりません。対策としては、試験までに第98回類題を一度解いておくとよいでしょう。
第2予想として三勘定(損益勘定・繰越利益剰余金勘定)の作成をあげました。
第116回より、会社法の適用によって、未処分利益勘定・繰越利益勘定がなくなり、繰越利益剰余金勘定になりました。
そういった関係上、出題も108回からされておりません。変更にともなって、そろそろ出題される可能性があります。
ですから、必ず試験まで108回類題を解いておきましょう。
また、損益勘定・繰越利益剰余金勘定の作成の場合、株主総会のさいの剰余金の配当の仕訳をもう一度確認しておいてください。
損益勘定・繰越利益剰余金勘定作成の問題を解くとき、法人税等の税率が40%の場合、そして中間納付がある問題の場合も想定して問題を解くようにしておきましょう。
第3予想として精算表をあげました。
精算表は116回、119回、121回、124回、126回、128回と出題されており、第3問のなかでも本支店会計に次いで出題率の高い問題になります。
精算表の場合、未処理事項および決算整理事項を1つ1つ解いていかなければならず、思った以上に時間が係る場合があります。ですから、時間配分に気をつけ、解答用紙をしっかり埋めることを心がけ、部分点を狙っていくようにしましょう。
また、過去に精算表が出題されたときに特殊商品売買(試用品)が出題されたことがあります。ですから、特殊商品売買を含め、今一度テキストで基礎・基本を見直すようにしておきましょう。
それから、精算表の場合、売上原価の計算がいつもの「仕入の行」で計算するという場合ではなく、「売上原価の行」で計算するという場合も考えられます。この何年かの間に、3級の試験で、この「売上原価の行で売上原価を計算する」という問題が立て続けに出題されましたので、2級受験者も「売上原価の行で売上原価を計算する」をしっかり確認しておく必要があるでしょう。
工業簿記
第4問
1. 製造原価報告書
2. 費目別計算
3. 本社工場会計
第4問は、第1予想として製造原価報告書をあげました。
製造原価報告書は118回、121回に出題されております。
最近の第4問では、勘定記入もしくは仕訳問題、部門別原価計算が出題されております。ですから、今回は製造原価報告書を予想しました。
ここでは、材料、賃金、経費の消費額の計算がしっかりできること、直接費と間接費の分類、また、さらに間接費は間接材料費、間接労務費、間接経費の費目別の分類などをできるようおきましょう。
また、製造原価報告書の製造間接費配賦差異の処理方法についても確認しておきましょう。
第2予想として費目別計算をあげました。
材料費、労務費、経費の各原価要素から仕掛品勘定、製造間接費勘定、製品勘定への記入させる問題が出題される可能性があります。こういった問題を解くためには、材料費、労務費、経費について直接費と間接費の分類がしっかりできるようにすること、そして、 さらに間接材料費、間接労務費、間接経費のなかには具体的にどういったものがあるのか(例えば、耐用年数1年未満の消耗工具は間接材料費)もできるようにしておくとともに、予定配賦も含めた勘定の流れを理解することが大切です。対策としては、試験までに113回類題を一度解いておくようにしましょう。
第3予想として本社工場会計をあげました。
本社工場会計は101回、112回、119回に出題されております。112回、119回ともにそれほどボリュームがなく比較的難易度の低い問題でした。対策としては、試験までに一度101回類題の問題を解いておきましょう。
第5問
1. CVP分析・直接原価計算
2. 標準原価計算
3. 工程別総合原価計算
第5問は、第1予想としてCVP分析・直接原価計算を予想しました。
CVP分析・直接原価計算は108回、114回、117回、124回に出題されております。
117回に出題されたときに生産量と販売量が同じではないという問題が出題されました。そのため、117回の問題では、単位当たりの変動製造原価と変動販売費を算出するあたり、少し戸惑うような問題でした。
また、114回のときは文章になかに適切な数字もしくは語句を埋めるという問題でした。
このように、直近のCVP分析の問題では、何らかの変化がある問題が出題されており、今回もこれまでにない出題パターンの形で出題される可能性があります。
したがって、まずは基本である損益分岐点売上高(販売量)、目標利益を獲得するための売上高(販売量)や安全余裕率などについては確実にできるようにしておかなければなりません。また、単位当たりの販売価格、単位当たりの変動費や固定費の金額が資料より変更になるという問題も過去に出題されたことがありますので、そういった問題も試験までに一度は解いておくようにしましょう。
また、高低点法にて単位当たりの変動費と固定費に分解したあと、CVP分析させるという問題も予想されます。そういった問題の場合、最初の時点で計算間違いなどのケアレスミスをしてしまうと全滅という結果になりますので、本試験では必ず計算間違いしていないかどうか見直しをしながら次の問題に進むようにしましょう。
また、117回、124回は直接原価計算の損益計算者と絡めて出題されております。
ですから、直接原価計算と全部原価計算の損益計算書の違いなども踏まえながら学習を進めるようにしましょう。
また、直接原価計算形式の損益計算書を作成させるということも予想されます。100回第5問に直接原価計算方式と全部原価計算方式の営業利益を求めるという問題が出題されましたので、試験までに一度100回類題を解いておきましょう。
第2予想として標準原価計算をあげました。
標準原価計算は116回、120回、126回、127回と出題されております。
126回、127回と立て続けに出題されており、次回の出題の可能性は低いと考える受検生の方もいるかもしれませんが、126回、127回の出題された問題から考えると今回、出題される可能性は否定できません。
従来、標準原価計算は差異分析が出題されることが多かったのですが、126回では仕掛品勘定と損益計算書の作成、127回では原価標準、直接材料費等の総差異、標準消費量を求める問題が出題され、126回、127回は今までと少し違う出題内容の問題でした。
対策としてパターン学習に陥るのではなく、原価標準、勘定記入、差異分析等についてしっかり基礎・基本の徹底を図るようにしましょう。
第3予想として工程別総合原価計算をあげました。
総合原価計算は、118回に等級別総合原価計算、119回に工程別総合原価計算、121回に組別総合原価計算、122回に総合原価計算、123回に工程別原価計算、125回に単純総合原価計算、128回に等級別総合原価計算、129回に組別総合原価計算とかなり高い確率で出題されておりますので、今回も十分対策を講じておく必要があります。仕損・減損を含めてしっかり確認しておきましょう。
また、その中でも工程別総合原価計算を十分対策を講じておくようにしましょう。
また、当月製造費用の素材費、加工費の金額を各自で計算する場合もあります。対策として96回を試験までに一度解いておくとよいでしょう。